化学物質過敏症は緩やかで激しい

柔軟剤の香料で頭痛・めまい→化学物質過敏症を発症した みゃうまつものブログ

化学物質過敏症患者の調理~おせち料理レシピ

IC046M032おせちレシピ

この記事にはこんなことが書いてあります ニャ

 

 

こんにちは みゃうまつもです

 

母の影響で

日々の食事、保存食、パン、菓子等を手作りしていた結婚時代

おせち料理もその一つです

 

今回は

手作りのおせちレシピと

化学物質過敏症みゃうまつもの調理について

 

 おねがいします 

この疾患は人によって発症の原因物質・初期発症部位が異なります。

また、体質・遺伝・環境因子によっても左右されます つまり、人によって

合う/合わない 可能/不可能 が異なります

あくまで参考までに留めていただいて、購入・使用の最終的な判断は

ご自身で行っていただきますようお願いいたします

・品物を使用したことで生じた症状の悪化

・購入費用の補償

などにつきましては、一切の責任を負いかねますことをどうかご了承くださいませ

 

 

始めに

保存と利便の視点から見たおせち料理

おせちを重箱に詰める形式が一般的になったのは江戸末期から

(当時はおせちという名称はまだありません)

参考:

おせち料理の歴史は弥生時代?|現代までの変遷や入れる食材の種類・意味も解説|かまぼこのある暮らし

 

当時は食品衛生の知識も乏しい上、冷蔵庫などありませんので

お正月の間の常温保存を可能にするために

良く火を通し、糖分・塩分の濃い味付けとなりました

それゆえ 現代では

嗜好、成人病(当時)の両面から距離を置かれたことも

 

そして

冷蔵/冷凍手段の開発、菌/腐敗の研究、殺菌/保存技術の向上により

生もの、減塩、薄味のおせち料理を作ることができるようになりました

 

 

さらに

化学的に合成される保存料の存在は

食品製造、加工、保存の在り方を更に変えます

着色料、漂白剤、凝固剤、香料など

見栄え等でも添加物は活躍するようになります 

 

 

これら科学の進歩は

今まで手作りが当たり前だった料理についても

調理済おせちとして流通させることを可能にし

年末に多忙を極める台所従事者の負担を減らしました

 

 

 

化学物質過敏症患者と調理済のおせち料理

調理済おせちについて

以前は添加物云々の観点からではなく

 

新年早々出来合いのものを食べさせるなんて

我が家の伝統の味を受け継ぐ者がいなくなる

 

といった面から非難されることもありました

(母の料理本(恐らく80年代)に「手作りしないなんて」といった表記があり地味に操作されている気がした)

 

今は世代が交代し

そういったことも減ったように思います

 

多国籍おせち、セットや単品販売、おひとり様用にパーティー用、

有名店プロデュース、数量限定おせち、

自宅では作れない、個人では調達が難しい食材を使ったおせちなど

ニーズに合わせた特別なおせち

その特別感も理由の一つかもしれません

 

 

しかし

化学物質過敏症患者の場合

利便性、特別感だけで選択することはできません

 

 

化学物質過敏症(MCS)になってから発生した

調理済みおせち(食品)についての懸念事項

・添加物による反応、反応物質の増加、症状の悪化

・樹脂製容器/袋の化学物質

・正月用に製紙印刷されたての揮発していない紙パッケージ

・配送用段ボールの接着剤と外側の柔軟剤汚染

・配達人の柔軟剤

・少ない無添加商品、資金の面でも遠い存在

*みゃうまつもの場合です

 

 

化学物質過敏症を発症後

そんなことを実感し

こう考えるようになりました

 

悪化したくないから無添加のごはんを探したけど

種類は少ない上 高くて手が届かない

身体が辛くても全部自分で作るしかない

 

作る気力が、体力がなくても

外注の恩恵にあずかれないMCS…

 

みゃうまつもはクリスマスと正月に

とても苦しみ、悩みました

 

 

手作りが、購入が、ストレスになるならば おせち料理の意味がない

いにしえの風習は 今では合わないものもあります

例えば 年末の大掃除ひとつとっても…

 

myaumm.hatenadiary.com

 

 

だからお正月料理も

古来のおせち料理にこだわらず

我が家にとって縁起の良いものを

家族が笑顔で頂くことが

おせちの存在理由だと 思っています

 

手作りでも、購入でも、数点購入でも それがストレスになるなら 正月料理の意味がない というお話↓myaumm.hatenadiary.com

 

 

 

そんなみゃうまつもが

化学物質過敏症(MCS)を発症する前に

手作りをしていたおせち料理

レシピと過去の写真を紹介します

結婚して約10年の間に大変個性的な詰め方になりました ご笑覧下さいませ

 

 

何か一種は作ってみたい

アレンジしたいから手作りしたい

うちの調理器具なら簡単に作れる

余っている材料を活用できそう

この程度なら 苦にならない

 

そう思われた方の参考になれば幸いです

 

 

 

 

おせち調理における注意事項~MCS視点から

おせちに限らず調理全般に言えますが…

 

おせち調理における注意事項~MCS視点から

 

①「レシピ通り」にこだわらず 普段の食生活を基準に材料や作るものを選ぶ

 重症度や反応する物質の違いにより

 みゃうまつもよりも厳しく制限する必要がある方

 逆にここまで厳密に選定しなくても良い方 もいらっしゃいますので

 例:無添加のかまぼこなのに板のにおいに反応するから、代わりにつみれかしんじょ

   有機の本みりんを使いたいがそこまでお金をかけられないから、せめて米・米麴・食塩だけを原料としたものを使おう

   香りの強い食材(ごぼう、にんじん)は有機でもダメになったので なますは大根&赤カブ…等々

 

②酒と料理酒の違いを知り 原材料について確認する

 料理酒には酒税対象にならぬよう、米、米麴以外の物質が入っています

 追加材料が食塩だけの料理酒もありますが 

 水飴や酸味料、詳細不明の米発酵調味液、小麦発酵調味液

 が使われている製品もあります

 (これらの物質は税対策というより 価格、利便性、製造時間短縮などの理由もある)

 購入前に自分が使える原材料かを確認しましょう

 料理酒は裏の原材料等表記に 醸造調味料 と記載されます

 

②本みりんとみりん風調味料と発酵調味料(みりんタイプ)についても同様に

 みりん風調味料と発酵調味料(みりんタイプ)も料理酒と同じく

 酒税対象ではありません

 (アルコール度数が14%あっても、添加物により「飲用としての酒」でなくなっている点も注意)

 米・米こうじ・食塩だけを原料とした みりんタイプ発酵調味料もありますが

 水あめ、米および米こうじの醸造調味料、醸造酢/酸味料

 が原料のものもあります

 また 表書きで「本みりん」を謳っていても 醸造アルコールを使用した商品

 もあります 

 (醸造アルコールの原料までは記載不要の為 何のでんぷん質や含糖質物が使われているかは不明)

 もち米と米麹と焼酎の3つだけで作られたみりんが本来の本みりんですので

 酒同様に必ず原材料を確認します

 

lifestyleorganizer.net

 

③水飴について

 水飴は奈良時代から作られている 歴史ある甘味料ですが

 その頃と今では材料や製造方法が異なる商品もあります

 古来の製造方法に則った水飴の材料は 乾燥麦芽、もち米、水

 水飴の作り方!手作りするのに必要な原料・材料や簡単レシピを紹介! | HANDS

 

 

 今は

 奈良時代では入手できない材料を使っていたり

 奈良時代では不可能な製造過程を経て作られた水飴もあります

現在、水飴はデンプン(サツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシなど)を主材料にし、糖化法から酸糖化飴と酵素糖化飴の2種に分けられる。酸糖化飴はシュウ酸や塩酸でデンプンを酸分解するもので、一般に水飴とよんでいるものは酸糖化飴が多い。酵素糖化飴はデンプン分解酵素を利用したもので、麦芽を用いた従来の麦芽飴と、酵素剤を用いたもの(ハイマルトースシラップともいう)がある

水飴とは - コトバンク  より

 

 

 更に水飴は

 遺伝子組み換え表示が不要な加工食品に該当します(対象作物:トウモロコシ)

 ∴トウモロコシでんぷんが原料の場合、GM作物かはわからない

 消費者庁ホーム > 政策 > 政策一覧(消費者庁のしごと) > 食品表示企画 > 食品表示法等(法令及び一元化情報) 内の

 別添 遺伝子組換え食品に関する事項(pdfファイル) 参照

 

 

 また、「還元水飴」と表記されている商品もあります

 主に加工食品で使われますが これは水飴に水素を添加し還元させたものです

 

 

 水飴に限らず、全ての食材、調味料において

 昔からあるから安全 ではなく

 現在ではどのように変化したのかを知ったうえで

 自分に合ったものを購入できればと思います

 

 

米を使った水飴は米飴、米水飴  玄米の場合は玄米水飴

 

 

 

みゃうまつもの手作りおせちレシピ

その前に…

・みりんがない場合は酒と砂糖で代用します

 みりん大さじ=酒大さじ1+砂糖小さじ1

・圧力鍋は製品ごとに能力、容量が異なりますので、分量や加熱時間はお持ちの製品に合わせてください

 ・レシピの写真横にある おせちの意味・由来はこちらを参考にしました

sl-creations.store

 

 

祝い肴~数の子

おせち 祝い肴と口取り かずのこ 卵が沢山→子孫繁栄

 松前漬は北海道の郷土料理ですが

 家族が数の子松前漬が大好きだったので入れていました

数の子の勝敗は塩抜きにかかっています

・酒、本みりん以外を使用する場合は漬け汁の塩分を考慮します

数の子1本の重さは 40g-100gと幅が大きいです(サイズによるので)

 レシピがグラムではなく本数表記の場合はご注意を

 

材料(作りやすい量)

数の子 200g

かつおだし 200cc

醤油 大さじ1

酒 大さじ1

みりん 大さじ1

 

作り方

①水1Lに対して塩小さじ1を入れ、数の子を浸ける

②3時間経ったら薄皮を取り除く

③新たに作った塩水(濃度は同じ)に浸け、一晩置く(6-8時間) 

④少しかじって塩加減を見る

 ほんのり塩味があればOK 苦味がある時は塩が抜けすぎ

 →再度塩水につけ(水1Lに塩大さじ1.5)1時間おきに塩味を確認

④漬けている間につけ汁を作る

 醤油、酒、みりんをひと煮立ちさせて冷ます

⑤1-2日漬ける

 

松前漬

①かずのこ 50-100g →一口大に割る(塩抜きのもの、味付きいずれでもOK)

②昆布、するめ、にんじん 各40-50g →3-4㎝長さ×3mm幅にカット

③醤油、みりん、酒 各45-50㏄ →全て鍋に入れてひと煮立ち

④調味液が冷めたら全て混ぜ、一晩置く

*がごめ昆布なら粘りがよく出る カット済の松前漬セットが便利

 

 

松前漬の素は45、60,70gなど使いやすい量を選べて便利です

 

 

薄皮の剥き方はこちらがわかりやすくて丁寧です

kumiko-jp.com

 

MCSの方へ

数の子は漂白剤を使用しているものもありますので

 予約時、購入時に確認しておきます

松前漬セットで たれが付属の場合は

 事前に自分に合う原材料かを確認しましょう

 

 

祝い肴~黒豆

おせち 祝い肴 黒豆 勤勉と健康(マメに働いて暮らす)

 黒は邪悪なものをよける色

 長寿(地域によっては黒豆にシワが出るように煮るので)

 

・黒豆の注意点は吸水皮のしわと破れ

 米と同じく、保存中に乾燥するため、古い豆は吸水にばらつきが出ます

 →新しい豆を使う 開封した豆は使い切り 来年また新しい豆を購入

・煮上がった豆を空気に触れさせない(浸かっていないと皮の破れやしわの原因)

 保存時にも豆が顔を出さないよう注意(カビの原因)

・圧力鍋会社のレシピ本やサイトには大抵 豆類のレシピが掲載されています

 豆の量、加熱時間はそれを参考にするのが一番失敗しません

・レシピの糖分濃度は15-20%です

 直前に作って3が日で食べきるなら濃度が低くてもOKです

 長く保存するなら20% 且つ液体を多くし

 豆が空気に触れないようにします(カビ予防) 

 

材料(作りやすい量)

黒豆 200g(圧力鍋の大きさで上限が異なります)

水 800㏄(豆の約4倍量が安全)

醤油 なし 又は小さじ1

塩 なし 又は小さじ1/3 甘さを引きたてるので僅かに加える

砂糖 140-180g(15-20%液)

 

作り方

①豆を洗い ざるにあげる

②圧力鍋につけ汁を入れて火にかけ、煮立ったら豆をいれ、圧力鍋の蓋をして放置

③半日~ひと晩(4時間-8時間)置いたら蓋をとり、豆がつけ汁に浸っているか確認

 足りなければつけ汁を作って足す

④強火にかけて煮立ったら灰汁を掬う、圧力鍋の蓋をセットし、鍋のレシピ通りに加熱*みゃうまつもの圧力鍋(特殊な機能なし)での調理時間は加圧後12分

⑤蓋をしたまま放冷

 

MCSの方へ

・圧力鍋は加熱時間が短かく、ガスの燃焼時間が短縮できます

 電気圧力鍋は電磁波が心配ですが 傍で見ている必要がないため多少は影響を減らせます

・MCSの敵であるカビや虫予防のためにも 開封した豆は早めに使い切ります

重曹やさび釘は なくても作ることができます 可能なら不使用で

 使わずとも支障のない添加物は入れない方が 敏感になっている身体には安全

 

錆び釘を入れる理由は、この鉄分で黒豆のタンニンを定着させて艶のある黒色に仕上げるため。重曹を入れる理由は、その炭酸の作用で柔らかく煮えるようにするためです

黒豆を煮るときに重曹を使う理由 | 夜久野物産ブログ-丹波黒豆 より

 

 

酢の物~ちょろぎ

・単品なら酢の物カテゴリですが みゃうまつもは黒豆に添えていました

 みゃうまつもの実家にはちょろぎが生えており、おすそ分けしてもらっていた

・梅干しを漬けた時の赤しそ酢がある方は 紅白漬けも

・本格的な作り方では

 シャキシャキ感を出すために塩漬け後に酢漬けにする

 ほくほく感を出す場合は10分位ゆでる …等

 

材料と作り方(二人分)

①ちょろぎを5つ位収穫する

②水に暫くつけて汚れをうかせてからもみ洗い

③溝にたまった泥は楊枝や歯ブラシで取り除く

④沸騰した湯にちょろぎを入れ 1分でざるにあげる

⑤熱いうちに赤しそを漬けた梅酢に入れる

⑥数日で赤く漬かる(食紅ではないので鮮やかな赤にはなりません)

 

MCSの方へ

・ちょろぎは元々白色の地下茎のため、赤いものは全て着色です

 未だに無添加を掲げつつ

 「野菜色素、赤きゃべつ色素」「酸味料」等を使用したものにも

 その表記をしている会社もあります(2022/11/26現在)

 市販品を購入する場合は

 表書きや販促文言ではなく、原材料表記を確認します

 

 

上記の件は 2022年3月30日に策定された 食品添加物の不使用表示に関するガイドライン

別添 食品添加物の不使用表示に関するガイドライン[PDF:282KB] 内の

「容器包装における表示を作成するに当たり 注意すべき食品添加物の不使用表示の類型10個」のうち

類型4:同一機能・類似機能を持つ食品添加物を使用した食品への表示

に該当します 

ただし ガイドラインには

2年の猶予期間が設定され、令和6年3月末までに表示の見直しを求めていますので

2022年12月現在は混在している状態です

旧パッケージの在庫は仕方ないにしても、自社サイトや通販サイトのデジタル情報は

即見直しをして頂けるとありがたいものです

参考→「無添加」表示の規制厳格化。消費者庁の「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を解説|フーズチャネル

 

ガイドラインについて↓

myaumm.hatenablog.com

 

こちら↓で類型4について説明しています

myaumm.hatenablog.com

 

 

祝い肴~田作り・ごまめ

おせち 祝い肴 田作り ごまめ

 使う魚はカタクチイワシ

 田作りの語源

 カタクチイワシの肥料で米が5万俵も収穫できたことに由来

 「五万米」と書いて「ごまめ」

 小さいながらも頭と尾がそろうため 縁起がよい

・成功の秘訣は材料の乾煎りです

 調味料の計量が正しくても 材料に水分が残っていると失敗の元です

・アーモンド、クルミ等を入れ 醤油を控えて作ればおやつに最適ですので

 乾燥しているこの時期に全部調理してしまいます

・ナッツは素焼きタイプを使用します

 

材料(作りやすい量)

田作り 50g

ナッツ(アーモンド、クルミなど) 30g

砂糖 大さじ2

酒 大さじ1

みりん 大さじ1

塩 なし 又は少々

醤油 なし 又は小さじ1/2

 

作り方

①ナッツを砕く

 田作りの大きさや長さに合わせて 2つ割り~粗く刻む

 (ホールのままでは乾煎りしにくく、盛り付け時にも不格好)

②調味料を鍋に入れておく

③フライパンを極弱火にかけ、ゆすりながら田作りを乾煎りする

 (ポキッと折れるくらいまで)

④③をざるに移す

 はがれたり砕けた粉は取り除く(今夜のお味噌汁に入れます)

⑤フライパンについた粉も拭き取ったら ナッツを乾煎りする

 (素焼きなので時間はかからない、噛んでみて煎る前より水分がなければOK )

⑥フライパンを火からおろしすぐに②の鍋を火にかける

⑦煮立つのを待つ間にナッツをざるに移す

 (細かい破片やナッツの皮が入らないように注意)

⑧調味料が煮立ち ブクブクとした大きな泡が細かくなってきたら

 箸を入れて持ち上げてみる

 糸を引く位とろみがついたら 田作りとナッツを素早く入れ へらでざっと混ぜる

⑨全体にからんだらクッキングシートやシリコンマットの上に開け

 熱いうちにバラバラにする (塊で飾る場合は見栄えよく形作る)

 

MCSの方へ

・フライパンも鍋も フッ素加工の必要はありません

 調味料のこびりついた鍋は洗わず 水を入れて

 肉じゃがや手羽卵等を作れば無駄になりません

・反応しないのであれば クッキングシートよりシリコンマットの方が良いです(田作りや飴が尖っていて破れやすい)

 どちらも使えない場合は、ステンレスのバット等に油を塗り、その上にあけます(陶器は割れる可能性があるので不可)

・電子レンジで作る方法もありますが

 〇加熱時間が短いため焦げやすい

 〇過熱を防ぐためにレンジ前に立っている必要がある

 …点から

 電磁波過敏症の方は避けた方が良い場合もあります

 (立つ方向やアースの有無で異なる)

 

 

口取り~栗きんとん

 金運(鮮やかな色が小判や金塊に似ているため)

・芋きんとんです

・以前は水飴や 乾燥保存した近所のクチナシの実を使っていました

クチナシの実を使う場合は きちんと包まないと、粒が芋に付き まだらに染まったり取り除けなくて厄介です

・水分を飛ばす際は火傷と焦げ付きに注意します

 水分が減ってくると突沸します へらで鍋の底からちゃんと混ぜないと焦げる原因に

・分量について

 参考までにいつくかのサイトを見ましたが

 1人分が90-200g と開きがあり 量はあまり参考になりませんでした

 (1人分が一口饅頭大なのか、あんまん大なのかの違い?)

・皮をかなり厚く剥くため 太いサツマイモを選びます

・砂糖の量は

 〇甘露煮のシロップやみりん、水飴等を追加するか否か

 〇サツマイモの種類による甘さの違い

 〇加熱方法によって引き出される甘さの違い

 で変わるため いきなり全量入れず、様子を見ます

 温かいと甘さを強く感じる点も注意

 

・参考

 さつまいもの重さは1本、1個で何グラム、大きさやカロリーは? | 生活知恵袋

 によると 小サイズのサツマイモ(5.1幅10.5長さ)は 154g 掌に載せるとやや大きい位のサイズ

 

材料(作りやすい量)

サツマイモ 正味200g

栗の甘露煮 8個位

砂糖 100g位

クチナシの実 なし 又は1個

水飴か栗の甘露煮のシロップ なし 又は大さじ1位

 

作り方

①サツマイモの両端を落とす(筋が多くえぐみがある)

②3㎝の輪切りにして 水をはったボールに入れる(変色防止)

③②を1個づつ取り出して皮をむき、再度水に戻す 

 皮下の筋(年輪のように濃く見えるわっか)を除く位に厚く剥く

④すべて剥き終えたら水を替え 30分置く

⑤④をもう1回繰り返す(余裕があれば水が濁らなくなるまで)

⑥サツマイモをざるにあげ 重量を測る

クチナシの実を割り、ガーゼに包む

⑧鍋に⑥⑦を入れ、水をひたひたに注ぎ、火にかける

⑨沸騰したら弱めの中火で くしがスッと通るくらいまで煮る

 (柔らかすぎると溶けてしまう、固いと甘さが引き出せないし裏ごしできない)

クチナシを取り除いてざるにあげ 水を切ったらボールに移す

⑪熱いうちに裏ごしする

⑫厚手の鍋に⑪を入れ サツマイモ重さの1/3量の砂糖を加える(急にやわらかくなる)

 味見をして残りの砂糖や水飴、シロップを追加する

⑬弱火にかけ 鍋の底からへらでよく混ぜて水分を飛ばす

⑭ぽってりしてきたら甘みの最終確認をする

⑮「ほんの少しだけやわらかいかな」程度で加熱を止める

 余熱で水分が蒸発&温度が下がると粘度も下がるため冷めると固くなる

⑯冷めたら重箱に盛り、栗をのせる 

 

MCSの方へ

クチナシの実は着色目的ですので なくても問題ありません

 使用する場合はガーゼで包みます

 不織布やキッチンペーパーはマイクロプラスティック、漂白剤、接着剤、加工剤等の懸念があるため

無添加や自作した栗の甘露煮であれば 艶出し用に甘露煮のシロップを使う事ができます

 

 

口取り~昆布巻

おせち 口取り 昆布巻 「喜ぶ」と関連づける昆布は「広布(ひろめ)」とも呼ばれ、

 「広める」につながる縁起物

・昆布とかんぴょうだけです

・かんぴょうの長さは

 巻いた昆布の径、かんぴょうの厚さ(あと結ぶ途中で切れて失敗する回数)で変わります

・みゃうまつもは20-30g入りのかんぴょうを購入し、全て加工してしまいます

 昆布を縛った残りは 長いまま昆布巻きと共に調理、冷凍して翌月に節分の太巻きで使い切ります

・昆布は種類により加熱時間が異なります

 硬めのだし昆布、肉厚でやわらかい日高昆布、若い昆布の早煮昆布など

 加熱が足りず硬い時は追加熱できますが、長すぎると昆布がドロドロになってしまいます

・酢を入れると昆布が柔らかくなりますが 使う昆布によっては不要です(今回)

 真昆布や利尻昆布を使う時はお酢を入れます(戻し汁300mlに酢小匙1程度)

kisetsumimiyori.com

 

材料(12個分)

昆布(早煮昆布) 4枚約50g

かんぴょう 120㎝位

昆布の戻し汁 300cc

酒 大さじ2

みりん 大さじ1

砂糖 大さじ3

醤油 大さじ3

 

作り方

①昆布は水につけ、巻ける程度に柔らかくなったら取り出す

②①のだし汁に水を足して300mlにし、調味料と共に圧力鍋に入れる

③かんぴょうを水に数分つけ 塩もみして水洗いする

④昆布を巻き、数か所をやや緩めにかんぴょうで縛る(膨張するので)

⑤圧力鍋に④を入れて加熱する(調理時間は圧力鍋の種類による*)

⑥圧力が抜けたら取り出し、冷めてからカットする

*みゃうまつもの圧力鍋(特殊な機能なし)での調理時間は加圧後10分

 

MCSの方へ

かんぴょうは保存料を使用しているものもあります(二酸化硫黄)

漂白剤の表記がなくても色が白いのは、二酸化硫黄の作用です

保存料使用かんぴょうの場合は、防虫・防カビのため二酸化硫黄で燻蒸しており、副作用で白くなります。無添加かんぴょうの場合は、二酸化硫黄で燻蒸しないためかんぴょう本来の飴色をしています

かんぴょう(干瓢)について | 株式会社ヤマケ より

 

 

 

酢の物~紅白なます

 水引きに似ており、縁起がよい

・京人参が手に入ればそれを使います

温海かぶと大根の組み合わせも個人的には好きです

・盛り付け時に柚子皮や柚子胡椒(ここは黄柚子で)をのせても

・唐辛子の赤を彩りに使う場合、輪切りを入れて漬けるより 出来上がりに糸唐辛子をのせる方が美しいです

・甘酢の糖分は約30%です

 因みにキッコーマンでは27.3%

 今日の料理では42.9% でした

 共に日持ちは冷蔵庫で1週間との事

・菊花かぶ(二十日大根で作っても) 酢バス(酢蓮) 温海かぶの甘酢漬など 手に入った野菜によって酢の物の数は変わります

 クリスマスのパプリカをピクルスにして保存して置いたり 残ったオリーブを足したりも…

 

材料(作りやすい量)

あまり少ないと 逆に計量も絞るのも難しい

大根 1/4本(400g位)

人参 1/4-1/3本(40‐50g位)

塩 大さじ1

酢 大さじ4

砂糖 大さじ2

 

作り方

①大根を縦方向(繊維に沿うように)にスライサーでおろす(包丁の場合は5㎝長さの千切り) 塩大さじ2/3を入れてもみ、しばらく置く

②人参は大根より心持ち細くする 残りの塩大さじ1/3を入れて大根同様にもむ

③大根を力強く絞り、ボールに入れる、人参も絞り、紅白のバランスを見ながら少しづつ大根に足していく

④③に砂糖を入れて軽く混ぜ、酢を加えてよく混ぜる

⑤数時間後に一度混ぜ、一晩寝かせる

 

 

酢の物~酢バス

おせち 酢の物 酢バス レンコンの穴→将来をよく見通せる

・レンコンは径の小さいものが見栄えがいいです

・甘酢漬けと紫蘇の梅酢漬けにつけた紅白もきれい

 上の写真では温海かぶと共に盛り付けています

・2㎜の薄切り(レンコンのきんぴら位の厚み)でも5㎜の厚切りでもOK

・美しい白に仕上げるためには

 ①新鮮なレンコンを使う

 ②切ったらすぐ酢水にさらす

 ③鉄製の鍋でゆでない

 れんこんを煮たら黒っぽく変色した|野菜|商品Q&A|コープこうべ 商品検査センター

 

材料(作りやすい量)

レンコン 径4cm前後の部分を10cm分

酢 大さじ2

砂糖 大さじ1

唐辛子 1cm分

酢水 水500mlに酢小さじ1

 

作り方

①レンコンを2-5㎜の薄切りにして酢水にいれ 数分置く

②唐辛子をハサミで1.5㎜の輪切りにする(種は取り除く)

③②と砂糖と酢を合わせておく

④①を取り出しさっとゆでる(2㎜:1分、5㎜:数分)

⑤ざるにあげて水気を切り、熱いうちに③の甘酢につけ、数時間置く

 

 

煮物~炒り鶏、煮しめ

 沢山の具材を同じ鍋で煮る

 →家族が仲良く暮らす

・普段の作り方と同じですが

 にんじんはお正月らしく 型で抜きます(梅、鳩、うさぎ等)

煮しめの時は高野豆腐を入れても

 みゃうまつもは金串を焼いて二本焼き色を付け、盾豆腐にしました

 盾豆腐についてはこちら こうや豆腐普及委員会 のサイト

 

 

他~雑煮、甘味

おせち 他 雑煮 甘味

お雑煮は地方や家で だしも具材も味も、餅の形も異なります

お正月にぴったりな練りきりは、大和芋と白あんで

白玉粉があれば求肥などもできますが今回は割愛します

 

 

他~かいしき(飾り葉)

重箱の中の彩、引き締め、仕切りなどに用いられる植物です

今では市販品の樹脂製もあります

 

かいしきは以下の条件に合うものを使います

縁起の良いもの

毒性でないもの

トゲのないもの

日持ちするもの

おせち料理の飾り 千両、熊笹、松、竹、葉蘭、ダイソーの正月用品も研究 | 和食のわ より

 

みゃうまつもは南天の葉と実、松を使用しました

料理以外では、松ぼっくりやわら、竹などでお飾りを作りました

 

MCSの方へ

・新品の樹脂製からのVOCに反応する方もいます、食品に直接触れるため避けたいです

・紙製も市販のものではインク、撥水加工剤により使えないかもしれません

・採取した植物も安全とは言い難くなりました

 今まで 農薬や排気ガスについては

 田畑/公園/大通りのない住宅地や自宅庭なら 影響の少ない植物を採取できましたが

 昨今の柔軟剤や抗菌剤からのマイクロカプセルは住宅地から排出/飛散されますので、自宅の庭でも安心できません

 その上、マイクロカプセルは長期間強固に付着します

 軽い水洗い、漬け置き程度では除去できません

 

 個人的には もう自宅の植物であっても使えないと思っています

 無農薬の青菜類や

 懐石弁当に使われるような竹型、梅、菊型の小鉢を用いると良いかもしれません

 

 最近は海苔で出来たカップもあります

 なますや黒豆など 水分の多いものは無理ですが、田作りなどには使えます

 ごま油を薄く塗れば漬物程度なら可能かもしれません

 海苔のみで作られた商品と、アミノ酸等を使用したものがありますので

 原材料をご確認ください

 

 

 

おせち 他 かいしき 豆皿 みゃうまつもは豆皿、豆鉢を使いました

 これは結婚記念日に横浜中華街で買った豆皿

 家出するときも処分できず持ち出した

 健康で幸せな時の思い出

 

 

みゃうまつもが実際に作ったおせちの写真

因みに雑煮の椀は

味噌汁椀より1回り大きいサイズです

四角の豆皿は5㎝角です

重箱は結構小さいです

豆皿以外は持ち出せなかったのでサイズの詳細は不明です

 

2009年

おせちみゃうまつもの作ったおせち写真2009年



奇蹟的に残っていた写真データで最古の2009年

 

伊達巻と小鯛の笹漬は無添加の冷凍、かまぼこの着色はにんじんやほうれん草などの野菜ペースト 

全て生協で購入

きんとんには栗と、サツマイモ甘納豆も作ってのせています

ぎんなんは秋に街路樹から落ちたものです(フフ

 

白玉粉でつくった求肥は食紅、抹茶、クチナシの実を使用(うさぎと梅、千代結び)

頂き物のわさび漬は恐らく、アミノ酸、酸味料、還元水飴等が使われていました

 

MCSの予兆すらなかった2009年ですが

すでに殆ど無添加の製品と手作りがメインでした

 

 

2010年

おせちみゃうまつもの作ったおせち写真2010年560x450

 

重箱が一段で、煮物が豆鉢に入った斬新なおせちです

肉魚が充実し、ボリュームが出た年で

全てを少しづつ盛り付けたらこうなりました

(盆にのっているものも前年より量が少なめです)

 

伊達巻、かまぼこ、小鯛の笹漬は前年と同じ

大和芋で練りきりを作りました

写真に写っているのは

あんこにそぼろの抹茶練りきりをまぶし、刻んだ栗を散らしたものです

 

雑煮は手作りですが

頂き物の磯海苔と着色料使用の麩を入れています

今ではとても貰い物を食べることはできません

(無添加手作り漬物をもらい、噛んだ途端に柔軟剤のにおいで吐き出した 発症後の2016年)

 

 

写真印刷用の揮発臭の強い葉書用紙でも

まだ問題なく年賀状に使えた頃でした

 

新しいカラーのカレンダーを

布団で寝押しすることもできました

 

絵の具に触ることができたので 飾り物も手作りしています

南天、松、金の絵の具で着色した水引

 

おせち お正月の飾り物

 

 

2015年

おせちみゃうまつもの作ったおせち写真2015年560x450

 

ゴーダはチーズ専門店で購入、原料は生乳と食塩のみ

スモークサーモンは近所のスーパーで購入、恐らくアミノ酸酸化防止剤、くん液等が使われていたでしょう

伊達巻、かまぼこ、小鯛の笹漬は同じ

(笹漬は家族の好物だったので毎年購入していた)

かいしきは外で採った南天と、自家栽培の冬菜です

2010年同様に ちょろぎの不格好さから市販品ではないことが伺えます

赤しそによる紫を帯びた赤は 着色料で鮮紅に染まった市販品より落ち着きを感じます

和菓子はあんこを砂糖で練った餅で包み、市販の甘納豆をまぶしました(ところどころ剥げてます)

 

恐らく甘納豆にはソルビトール還元水飴、漂白剤が使われていました

 

 

 

この年のおせちを用意した2014年(平成26)の秋…

 

10月頃から、ベランダからのにおいが気になり始めました

 (化学物質過敏症の警告期)

11月にはにおいに耐えられなくなり

12月‐1月、ふと気にならなくなりました

 (マスキング期)

 

そして 春

地獄の発症に至りました (多発性への移行)

 

 

2015年のおせち料理

 

 

これが

約10年続いた 幸せな結婚生活の終わりの序章であり

添加物をやや気にしつつ工夫を凝らして作る

母譲りのお正月料理の最後となりました

 

 

そうして

 

みゃうまつものお正月の写真データは

これ以降 更新されることはありませんでした

 

 

おせち 化学物質過敏症の進行ステージ2014秋-2015春

化学物質過敏症 発症までの道のり01 - 化学物質過敏症は緩やかで激しい

化学物質過敏症 発症までの道のり02 - 化学物質過敏症は緩やかで激しい

 

 

最後に~年末年始と化学物質過敏症

新年は化学物質過敏症患者にとって

恙なく過ごす事が難しいイベントとなりました

 

E033香害TWJan2022正月-5

 

 

新調したお供え物、手帳、暦

紙のインク、防汚加工、品質保持剤
植物の殺虫剤 他

 

元旦に新しい衣類を身に着ける

繊維の加工剤、表面加工剤、ミシン油
店舗での柔軟剤、香水、消毒抗菌材 他

 

新しい丸箸をおろす

紙、木の加工剤 他

 

汲み立ての水を使う

浄水器を通さない水

 

人混みの神社仏閣での参拝

たばこ、香水、整髪料、柔軟剤、排ガス、電磁波 他

 

去年の札のおたき上げ

無数のVOC大量発生、煙の粒子 他

 

知人や親せきとの交流

自宅、近隣からのたばこ、整髪料、柔軟剤
車内のガソリン臭、シートのVOC、排ガス
電車、乗客のスマホ、中継局の電磁波 他

 

年賀状

写真葉書の表面加工剤、紙の加工剤、印刷インク、ペンのインク
郵便局内での保管中に付着した
抗菌剤、除菌剤、柔軟剤 他

 

 

「新」年にふさわしい

物、事、行い、しきたり

そこに不躾に割り込んできた 化学物質や電磁波による苦しみ

これらに対する仕方のない 無理解、誤解

そこからくる ストレスと嫌悪

 

 

重症化するほどに

お正月という行事を過ごすことが困難になります

 

年の最後に、年の初めに、周囲を不機嫌にさせぬよう

みゃうまつもは 知人/親戚宅、実家に赴くことはなくなりました

既に人と会うことは辛くなっていたため 特段辛くはありませんでしたが

相手に不義理をはたらいているようで心苦しく思いました

 

 

年末の大掃除

クリスマスから年始にかけての準備

金融機関や店の休業に備えた用意

あらゆる場所での人混み…

 

 

化学物質に暴露することが増えるこの時期

安全に

計画的に

進めることができますように