- 化学物質過敏症(MCS)・電磁波過敏症(EHS)について
- 化学物質過敏症・電磁波過敏症の寛解にむけた生活について
- 香害(合成香料による害)について
かゆみ止めを自作する~ドクダミチンキ 昨年の試作の結果と今年の改良案
こんにちは みゃうまつもです
今回はこれからの季節に悩まされる
虫刺され時のかゆみ止めの自作
ドクダミチンキ についてでございます
この疾患は人によって発症の原因物質・初期発症部位が異なります。
また、体質・遺伝・環境因子によっても左右されます つまり、人によって
あくまで参考までに留めていただいて、購入・使用の最終的な判断は
ご自身で行っていただきますようお願いいたします
・品物を使用したことで生じた症状の悪化
・購入費用の補償
などにつきましては、一切の責任を負いかねますことをどうかご了承くださいませ
*雑記ブログにのせる予定で書いていましたが、MCS側から伝えたいこともありましたので急遽こちらのメインブログ用に切り替えました…のでテイストが少々異なっております
*ちなみに翌日においは取れました(フフ
どくだみとドクダミチンキ
上記は2021年夏に雑記ブログにのせたマンガです(記事はこちら)
どくだみの においとれない 初夏の夜 我泣きぬれて 目に手をやる(におう~手作りドクダミチンキ - みゃうまつもは穏やかに暮らしたい
2021年
蚊の被害が出るようになってから かゆみ止めを自作しました
上のマンガの通り時期的に間に合わない状態で
有効成分が少ない時期の葉 抽出時間も短く 濃度が低いと思いましたが
パッチテストには使えるだろうし もしかしたら有効かもしれないと…
参考サイトと作り方いろいろと
今回参考にしたのはこちらのサイトです
多くの方がブログやYouTube等でレシピを公開していらっしゃいます
生の葉から作るのがポピュラーで
花や乾燥葉を使うバージョンも見られますが
・35-40度以上のアルコールで抽出
・花の咲く時期5-6月が一番有効成分が多い*
・体質に合わない場合もあるのでテストをしましょう
の3点はほぼ共通していました
(参考にしたサイトでは花を使っていました)
*この「有効成分が多い」については後述
2021年に作ったドクダミチンキとその効果
2021年7月
花も落ち すっかり大きくなった葉を用いてドクダミチンキを試作しました
今回参考にした記事に書かれていたように
生の葉をアルコールに漬ける 方法です
作り方
翌日には色が出てきましたので
この時点で抽出が始まっていることが判明しました
そしてドクダミのあの独特の芳香ですが
1週間後に瓶を開封したら変化がありました
においは消えていませんでしたが香りに変化があったのです
さわやかさと甘さが混ざったようなフルーティなかおりで
においの強さも
「ガツン」とか「むわっ」とか「ツーン」といったように強くはなく
「むわっ」と「ほんのり」の中間位です(表現が難しい)
原液の抽出液がこの強さ(弱さ)なのが嬉しいですし なにより
ドクダミ独特の芳香ではなくなっていることが 一番ありがたかったです
効果
テスト1
条件
・半月後の抽出液
・蚊に刺されてしばらくのち、
かゆみを感じて掻いてしまった後に塗布
結果
・30秒またずにかゆみ消失
・効果は1時間もたず(かゆみがぶり返した)
・再度塗布でかゆみ消失
・数時間後かゆみ再発
考察
・皮膚を掻いた後では効果が落ちるのかも
・有効成分も溶剤も ともに揮発成分である為
効果の持続が期待できないという可能性もある
・数時間後のかゆみについては
薬効切れなのか 遅効性のかゆみに無効だったのかが不明
テスト2
条件
・1月弱後の抽出液
・蚊に刺されてかゆみを感じるも 掻く前に塗布
結果
・30秒またずにかゆみ消失(テスト1と同じ)
・2時間後かゆみ再発(無意識に掻いていて気づく)
・搔いた後に塗布 30分もたず再発
考察
・今回初回持続時間が長かった理由は2点ある
皮膚を掻く前だった
成分濃度の差があったかもしれない
(テスト1より抽出日数が2週間ほど長い)
・2回目のかゆみが全く忘れたころに出たため
無意識に長くかきむしってしまった後の塗布であり
結果についてはあまり意味がない
「掻き壊す」
掻くことが刺激となって炎症が強まり
またかゆくなる負のスパイラル…
わかっているのに気が付いたら無意識に掻いていた…
総合(私見)
・検証するにはデータが足りない(数回刺され 塗布したのは2回)
猛暑続きで蚊が少なかった
刺される前の対策により 蚊が侵入しない&してもすぐ撃退できていた
新型コロナウイルス感染症による外出自制で刺される率が低かった
・刺されたと思ったらすぐ塗るのは効果的と思われる
ただし、比較液での検証(アルコールのみの塗布)がないため確実ではない
・可能なら30分後にまた塗る
かゆみ再発前に塗ればいいかもしれない
遅効性のかゆみについても数回の塗布で効くかもしれない
・有効成分と溶剤がともに揮発成分であることは
即効性はあれど持続性がない理由の一つとして考えられる
・自作でなくてもかきむしった後では薬の効果は低くなるので
欠点全てを自作のせいにしない
・全く効果がないわけではないので2022年も作る
*すべてみゃうまつもの感想です
どくだみの有効成分とかゆみ止め
ドクダミは
十薬ともいわれるように
多くの薬効があります つまり
薬効成分も複数ある のです
では
かゆみ止めに有効な成分は
その中のどれなのでしょう?
熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース内 ドクダミの項目 にはこうあります
薬用部位 花期の地上部
成分 脂肪族アルデヒド、フラボノイド
解毒薬として有名で,生の葉を腫れ物に外用するとよく効き,蓄膿症には葉の汁を鼻に挿入する.乾燥すると解毒作用は失効するが,通便,降圧,利尿作用を目的としてドクダミ茶が飲まれる.漢方でもわずかに用いられ,五物解毒湯なの処方にどに配合される.
神戸薬科大学 薬用植物園 レター (2021. 5. 17 発行) にはこう書かれています
十薬には、フラボノイド配糖体(糖が結合したフラボノイド)に分類されるクェルシトリンやイソクェルシトリンが含まれている。
クェルシトリンは葉に多く含まれ、利尿、抗菌、血管強化、抗酸化作用が報告され、薬効の中心的な役割を担っていると考えられる。
そのため、クェルシトリンの含有率が高まる開花期に収穫が行われる。また、イソクェルシトリンは花穂に多く含まれることがわかっている。一方、生のドクダミには悪臭があると書いたが、これは脂肪族アルデヒドに分類されるデカノイルアセトアルデヒドやラウリルアルデヒドによるものである。これらは、乾燥により酸化または揮散するので、乾燥した十薬はこれらの物質を含まず悪臭はほとんどない。デカノイルアセトアルデヒドにはペニシリンよりも強力な抗菌作用があり、傷口の化膿止めや水虫に対する殺菌などを目的に、生の葉をそのままあるいは葉から得た汁を塗布するなど、外用として利用されることが多い。
これらから みゃうまつもはこう考えました
①ドクダミの主成分とその特徴
フラボノイド配糖体
クエルシトリン(葉)、イソクエルシトリン(花)
利尿、抗菌、血管強化、抗酸化作用
乾燥しても残る=ドクダミ茶や漢方などの乾燥葉の有効成分
クェルシトリンは薬効の中心的な役割を担っているそうなので
クェルシトリンの含有率が高い開花期に採取される
脂肪族アルデヒド
いわゆるどくだみのにおい成分
乾燥(酸化・揮散)で消失=生の葉にしか含まれない
抗菌・殺菌作用
傷の化膿止め、水虫菌抑制など外用薬として利用
②成分の特徴から考えたこと&さらに調べたこと
・開花期は5月中旬-6月 ドクダミの育て方 - みんなの趣味の園芸 NHK出版 より)
・かゆみ止め成分は 脂肪族アルデヒド
・アルデヒドは乾燥に弱いので生の葉を使用
・洗浄後の乾燥時でも揮発していくので チンキの作成は手早く
・ドクダミ茶の効能にある「ニキビ」は茶の飲用による便通改善によるもので
茶の塗布(殺菌作用による対処療養)によるものではない
・ドクダミ茶(乾燥葉)でチンキを作ってもかゆみ止めにならない
・クェルシトリンの含有率が高い開花期の5‐6月だが、アルデヒド類については不明*
・*「クェルシトリンの含有率が高い時期」「薬効成分が高い時期」とはあるが
「脂肪族アルデヒド含有率が高い時期は開花期」と明記される資料がなく
フラボノイドに特化した内容である可能性が否めない(2022年4月現在)
辛うじて「香りが強ければ強い程薬効が高いとされ 白い花をつける初夏がそのピーク」の記載を見るが これも 「香りが強い=薬効が高い」 とは 「香りの強さ=脂肪族アルデヒドの薬効の高さ」 が裏付けられないと×である(香りを外に出してどんどん揮発してるだけかもしれないし)
・探しても見つからないので 開花期にはクェルシトリン(フラボノイド)もアルデヒドも含有率が高くなると仮定して採取することにした
みゃうまつも的ドクダミチンキの作り方2022
今年2022年には 調べた結果を踏まえ 改良してみることにしました
作り方(2022改良案)
①葉の採取(花は使用しない)
アルデヒド類のにおいが強まる5月‐6月(目安は花が咲いたら)
茎を長めに残し、葉を傷つけないよう摘む
(根っこから引き抜いて洗う前にカットしてもOK)
②洗浄(傷つけないように)
水の中で軽くこすり汚れを落とす
③乾燥(傷つけないように)
茎をもって振り、ペーパータオルで水気を取る
④カット
茎切断部に残る水分を除くため数cm茎をカット
⑤瓶に詰める
溶剤を入れるので8分目以下を目安に
⑥溶剤を注ぐ(37-40%のアルコール)
葉が完全に浸かる位入れる
⑦保存
半月以上冷暗所に寝かせる
改良版で気を付けたいこと
①成分の多い(?)時期を狙う
においの強い時期に においの強い葉を摘む
②成分の揮発を防止する
葉に傷をつけない
摘んですぐに加工
洗浄後はペーパータオルで水分を除去
タオリング後に茎を数cm切り落として 切り口に残る水分を除去する
(そのために茎を長く残して採取する)
③化学物質過敏症の視点から追加項目
先ずは少量を試作し 反応するかをテスト→OKなら大量に仕込む
そのためにGW過ぎには100mlでもいいのでまず作り、5月下旬にテスト、OKなら花が咲いているうちに即本番 といったスピード作業が必要である
花は使用しない
外の植物には汚れや農薬・殺虫剤の他 柔軟剤からのマイクロカプセルが付着している場合がある
花にはこれらが付着しやすいうえに、洗浄で落としにくい
凹凸がなく丈夫な葉は花よりも水中でのこすり洗いに適している
できれば 自宅で外気のコントロールをして栽培したものが一番安全
他の香料を添加しない
ブログ等では出来上がりに好みの精油を数滴入れると書かれていることがあるが
化学物質過敏症の方は天然香料でも複数合わさることで反応しやすくなる場合がある
また今まで問題なかったかおりが急にダメになることもあるため
自分がまだ使える好きな香りがある方は 多用しないで長く使い続けられるようにした方がいい(これは私見です)
この記事が出るころは
地域によってはまだドクダミ採取には早い時期かもしれません
今のうちに
出来るだけマイクロカプセルに汚染されない場所のドクダミを
探しておくとよいと思います
そして漬けるための瓶の他
小分けにする容器の準備をします
プッシュ式、スプレー式、滴下式
いずれも耐アルコール容器を使用します
容器の原材料にご注意くださいませ
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